1人で書店を徘徊していると、山崎元さんの難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!と出会い思わず目が止まりました。
小学校・中学校を通じた9年もの義務教育期間に加え、高校生になっても日本では資産運用など金融教育をまともに受けることはありません。
勉強をしてこなかった投資について「分からないものはやらない」の思考が染み付いていませんか。
結果として日本人は貯蓄に走りますが、そんな貯蓄に走る日本人に待ったをかけるのが本書です。
難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてくださいは、難しいことは考えなくても年間で+5%の運用を目指せるといった内容です。
- +5%の運用は何に投資をすれば良いのか、具体的に教えてくれる
- 金融知識がなくてもわかるように詳しく解説されている
- 読んだ日からすぐに実践できる
実際に本書で勧められた金融商品を購入してすぐに実践し、プラスリターンとなりました。本書のタイトル通り、難しいことを考えずお金が増えた結果です。

SBI証券で口座開設をおこない、トータルリターンは22.31%。100万円を投資していると、122万になってました。(社会人1年目に投資した私は約10万円を投資し+22,367円でした)
お金が増えたというリターン以上に、本書で得られたマネーの知識は大きな価値になります。
日本人は大学まで様々な授業を受けて勉強しますが、生きる上で必要なお金について学習機会は少ないですよね。
貯蓄をどのように行い、資産形成していくのかを、難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!を通じて勉強することができます。
金融知識のない人向けに丁寧にお金のことを解説しているので、低リスクで安全にお金を増やしたい人、金融知識を身に付けたい方にはおすすめです。

お金のプロ・山崎元さんとは

著者の山崎元さんとは一体何者か簡単に経歴を紹介します。
経済評論家。楽天証券経済研究所客員研究員。マイベンチマーク代表取締役。東京大学経済学部卒。三菱商事に入社。その後、野村投信、住友信託、メリルリンチ証券など12回の転職を経て現職。
経歴からお金のプロフェッショナルということが伝わりますね。
大企業を転々とした華やかな経歴を武器に、山崎元先生が金融知識のない読者向けに分かりやすく書いてありますので掻い摘んで一部紹介します。
投資・資産運用、保険、家などの知識が身につく

この本は投資だけのノウハウ本ではありません。保険、家など「お金」に関するありとあらゆる情報が網羅的に解説されています。
例えば、元銀行員の著者が、現在日本で売られている約6,000種類の投資信託で、銀行の店頭で売られている投資信託は買うなといったポジショントークなしの辛辣なコメントも飛び出しています。
理由としては、銀行は金持ちに投資させて手数料をもらうから。貧乏人には借金させて金利をもらうのがらビジネスモデル。銀行員の甘い言葉を鵜呑みにしてはならない。
お金のことって勉強していないし、複雑で分からないことが多いから銀行員の言葉を信じてしまうケースって少なからずあると思いますが、鵜呑みにするのは絶対ダメですね。
店舗の銀行を使うなら、店舗運営しておらず人件費が少ないネット証券を利用しましょう。
というように、人生でお金がかかる家の購入や生命保険等、買うべき、買わないべき、加入するべき、しないべき。「これってどっちがおトクなの?」という疑問が全て解決されます。
投資を迷っているなら、いますぐ始めるべき

投資をはじめるべきか迷っている方は、とにかく早く始めることで「時間を身につける」というのが教えです。
時間は皆が平等の資産なので、時間を有効活用してお金をじっくり育てていくことがポイントです。
極端な例だと60歳を超えて退職金を運用する人と、20歳から毎月積立を行いコツコツと資産運用するなら後者になってください。
リーマンショックなど景気が悪くなった場合、60歳から始める資産運用だと損失を被り余生で取り返せないかもしれませんが、20歳の場合は景気が回復しリターンを得やすいでしょう。
20代や30代、何も考えずに金利が低い銀行にお金を眠らせることはとっととやめて、証券口座を開設して少額でも投資を始めましょう。
どのように投資判断をすればリスクを抑えながら最適な投資ができるのか、具体的な答えまで提供してくれる非常に親切な一冊です。
紹介されている金融商品は1万円からでも投資が可能なので、お金について1万円から学ぶことができ、今後の人生に活きてくると考えれば安い勉強代です。
オススメの金融商品はインデックスファンド
資産を築きたいなら、インデックスファンドを購入するのがおすすめとキッパリ提言しています。
なぜおすすめかと言うと、その答えは手数料が少ないインデックスファンドの投資信託だからです。
投資コンサルタントのチャールズエリスは敗者のゲーム〈原著第6版〉で、統計的データを用いてインデックスファンドの優位性を説きました。
銀行に預けて放ったらかし、あるいは銀行員がおすすめする手数料の高い金融商品を購入するのであればネット証券の手数料の低い投資信託に投資をするのが吉です。
- プロに運用してもらえる
- 手軽に分散投資ができる
- 海外にも手軽に投資できる
難しいことは考えずに、あとはプロにお任せしたら少しのリターンがあるよ、ということです。
実際に運用してみた
この本を読了後、すぐにおすすめされたインデックスファンドを購入しました。

約2年間保有した結果は、上画像のとおりトータルリターンは22.31%になりました。
銀行に預ける金利は雀の涙程度で、100万円を銀行に預けても、せいぜい利息は200円、300円の時代なので、かなりの好成績です。
山崎元さんは楽天証券の人間でありながらも、他証券会社のサービスを本で紹介していたり、銀行の投資信託は買うなといった中立的な立場、ユーザー目線の考えで情報を提供してくれました。
約1,500円の一冊で、一生分のお金の知識を得ることができるので、ぜひ1度読んでみてはいかがでしょうか。
Kindle unlimitedなら今だけ無料で読むこともできます。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

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